またまた止められないガードマンがやって来た。
70歳過ぎのTさんだ。
現在は根切り工事が始まっていて、大型ダンプで残土を搬出している。
止められないガードマンを誘導で使うのは、さすがに不安だし足手まといだ。
現場では近隣への配慮として、駐車場に停めてある乗用車にはビニールの養生カバーを掛けることにしている。
泥とか土埃が車のボディに飛び散らないためだ。
今日は風がかなり強く、養生カバーが風に煽られ飛ばされそうになっていた。
そうだ、これをTさんに見てもらおう。
「Tさん、駐車場前に立って、ビニールの養生カバーが、風で飛ばされないように見ててください」
これで厄介払いができた。
私はダンプの誘導に専念できる。
数台のダンプを誘導し終わった私は、何気なくTさんに目をやった。
Tさんは、ぼんやりとたたずんで、空を見上げていた。
何を見てるんだろうと、私も上空を見上げた。
すると、そこには風で飛ばされたビニールの養生カバーがふわふわと浮かんでいた。
確かに私は、「見ててください」と言ったけれど、そういう意味じゃないんだよなぁ。。。(-“-)
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