今日の応援ガードマンは、45歳、経験年数4年の警備業界では若手のNくん。
何やら現場内が騒がしく、何事かと思えば、職人同士が怒鳴り合っていた。
建築業界の現場ではよくあることだ。
一時期よりも大分減ったとは言え、まだまだ気性の荒い職人はたくさんいる。
道路から職人たちのいざこざを傍観していると、そのうち片方が片方の胸倉をつかみ、それをきっかけに揉み合いになった。
「Nくん、監督呼んで来て。表にいるから」
私はNくんに監督を呼びに行かせた。
監督がやって来て、二人の仲裁に入り、何とか騒ぎは収まった。
「職人同士の喧嘩なんて放っとけばいいじゃないですか?」とNくんが言った。
「それはダメだよ」と私が言った。「あいつらが殴り合おうが、殺し合おうが、どうでもいいんだけど、現場内でやるのがマズい」
「どうしてです?」
「だって殴り合って傷害事件にでもなったら、警察が来るでしょ。そしたら工事はストップ。下手したら残業しなくてもいいのに残業になってしまう。残業は嫌でしょ? 仲裁は必要だよ」
「なら、じゃこうさんが自分で止めれば良かったじゃないですか?」
「ばかだなぁ、俺が仲裁に入って殴られでもしたら痛いでしょ? まぁNくんが仲裁しても良かったんだけど……」
「俺も殴られるのは嫌です」
職人の中でも鳶はとにかく短気だ。
今回も鳶同士の喧嘩だったが、これに鉄筋屋と型枠大工が加わったら、もう手が付けられない。。。(-“-)
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