今日もまた昨日と同じ現場だったが、3人目に新人のAくんが入った。
まだ1週間前に入ったばかりで、警備の経験はなし。
隊長が新人でもできるだろうと、転倒防止のため、プラフェンスの頭に桟木を紐で結ぶ仕事を与えた。
ガードマンの仕事ではないが、何もしないよりかはいい。
私と隊長は、表の方で歩行者誘導をしていたが、いつまで経ってもAくんが戻って来ない。
「何してるんですかね?」と私が隊長に聞くと、「さっき見て来たけど、彼は紐を結んだことがないのかも。あとで自分が全部やり直すつもり」と言った。
隊長も私も忙しかったのでそのまま放っておいたら、かれこれ一時間ほどして戻って来た。
隊長が「何してたの?」と聞くと「紐を結んでました」とAくんが言った。
それにカチンと来たのか、隊長が言った一言。。。
「あのさぁ、あんな紐を結ぶだけの仕事、時間をかければ8割の人はできるの。時間をかけなくてもできる1割の人間を目指しなさい」
何か学校の先生みたいなことを言ってるし。
Aくんがいなくなってから、隊長にそっと聞いてみた。
「8割と1割足したら、9割ですけど、残りの1割は?」
「そりゃあAくんみたいな人でしょ。時間をかけてもできない人」
「なるほど」
その嫌味は、ちょっと遠回りすぎない?(‘〇’;)
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