今日は道路に車を止めて、タワークレーンで揚重して荷物を現場内に取り込む作業だった。
当然タワークレーンが旋回する際、歩道の上を通過するので、その間歩行者を止めるのがガードマンの仕事だ。
吊り荷の下に歩行者を入れない、それが大原則。
今日は鉄筋材の搬入なので、落下して歩行者に当たればまず大怪我は免れない。
私はAでBさんに、歩行者を止めるよう合図を送る。
「すみません。少々お待ちください」
私は私の方の歩行者を止めるのに精いっぱいだった。
するとBさん方から男性がとことこと歩いて来る。
鉄筋材が上空を通過しているのに、どういうこと?
Bさんが血相を変えて走って来る。
「すいません。急いでるんだから行かせろって、手を跳ね除けて行ってしまいました」
まぁ、そういう輩は時々いる。
「あんなやつ、鉄筋が落ちて頭に当たって死ねばいいんですよ」
Bさんが言った。
「ダメだよ、そんなこと言っちゃ。思っても口にしちゃダメ」
私がそう言うと「じゃあ、じゃこうさんは何とも思わないんですか?」とさらに続ける。
「だから、言っちゃダメだって」
「やっぱり思うんでしょ?」
「だから言えないって」
ああいう突破する歩行者を見ると、一度どういう心境なのか聞いてみたいとは思う。
死を覚悟しているのか?
前に鉄筋の揚重をしていて、ワイヤーが外れトラックの荷台に落下したことがあった。
荷台には1メートル四方の穴がぽっかりと開いていた。
つまり100%落下しないとは限らないのだ。
私だったら、絶対に吊り荷の下には入らないけど。。。(-“-)
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