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杭頭処理(斫り)の謎

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現在、現場は杭頭処理(斫り)の工程だ。

45歳で経験年数4年のNくんが応援だった。
斫り屋さんが、コンプレッサーを使って杭頭を斫っているのを見て、Nくんが言った。

「あれ、杭の上の部分を1メートルくらい斫ってるんですよね?」
「うん、そうだよ」
「それって、最初から生コン打設を1メートル下で止めとけば、斫らなくて済むんじゃないですか?」
「お、なかなかいいところに気付いたね。でも、あれは、わざと1メートル上まで生コンを打って、固まってから1メートル斫ってるんだ」
「だから、それ無駄じゃないですか」
「それが、ちゃんと理由があるんだな」
「何ですか、理由って」
「聞きたい?」
「はい」
「それは、また今度にしようか」
「ちょちょちょいッ!」
「冗談だよ。Nくん、ホントに真面目なんだから」
「ここまで引っ張って教えないなんてないですよ」
「わかった。教える。いい? ここの杭は約37メートルだから、その深さまで生コンが打ってあるでしょ? 生コンの中には不純物が混じっていて、その不純物は冷えるにつれて、生コンの上の方に集まって固まるんだ。そしてこの不純物が集まった部分は、脆くなっていて強度が落ちるわけ。だから固まってからこの部分を削り取るんだ。つまり一見無駄なようだけど、杭の強度を保つための大事な工程ってわけ。わかった?」
「なるほど、そういうわけだったんですね。じゃこうさん、よくそんなこと知ってますね。じゃこうさんの知識は半端ないっす」
「さぁ、無駄話はこのくらいにして、通行止めのポジションについて」

Nくんを通行止めのポジションに追いやると、ちょうどそこへ所長が現れた。

「何話してたの?」
「いえ、ただの世間話です」
「ふ~ん」と所長は現場の中に入って行った。

昨日、Nくんとまったく同じ質問を所長にしたことは、Nくんには黙っておこう。。。( ̄ー ̄)ニヤリ

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