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作業帯の作り方

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目黒にある現場に応援に来た。
隊長はAさんという人で、見るからにやる気満々のベテラン警備員って感じの人だ。

片側3車線の道の左側1車線を規制して、搬入車両を止めて搬入をするよくあるパターンだった。
カラーコーンとコーンバーで作業帯を作るのだが、ここではガードマンが規制体を設置するらしい。
本当なら、作業員がカラーコーンとバーで作業帯を作り、ガードマンが走行車両と作業員が接触しないよう誘導するのが正しいやり方。
とは言うものの、中小のゼネコンでは、ほとんどガードマンが設置するのが当たり前になっている。

「じゃあ、車両が来る前に作業帯を作りましょう」

隊長のAさんが言った。

「はい、わかりました」

どうするのか見ていると、突然道路の下流側からカラーコーンを並べ始めた。

え~~~~、うそ~~~~~!

作業帯は上流側から作らないと。
※作業帯は上流側から作り、作業帯を撤去する時は下流側から片付けるのが鉄則です。

非常に危ないと思ったので、私は幅寄せ(車線変更)をして一番左側を走行して来る車両を2車線目に流す誘導をした。
すると……Aさんが言った。

「じゃこうさん、手伝ってくださいよ」

え~~~~、うそ~~~~~!

これを危険だと思わないんだ。
でも、ここで作業帯を作る手順を教えている時間はない。
仕方ないので車が途切れた時に、上流側からカラーコーンを並べ、コーンバーを3本ほどやった。
上流側の作業帯ができれば、突っ込んで来る車両もないだろう。
そう思っていると……

「じゃこうさん、両方からやったら、真ん中が合わないでしょ」

そんなことは百も承知だ。
この人は、ベテランなのに作業帯の作り方も知らない。
考えてみると、今までの現任教育で、作業帯の作り方をやったことは一度もない。
きっとこういう隊長がけっこういるんだろうな。。。(-“-)

コメント

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