今日は準大手のT建設の現場。
ゲートが4つあって、3人ずつだから計12名の大現場。
当然新規入場者も多い。
私を含めて3人が新規だ。
朝礼後、新規入場者教育を会議室で8時15分から始めるというので、待っていたがなかなか始まらない。
T建設の職員はとっくに席についている。
「すみません。何を待っているんですか？」と私が聞くと、「あなたのところの営業が安全書類を持って来るのを待っているんです」と半ギレ状態で言う。
それから数分して、うちの会社の営業がやって来た。
安全書類を各自に配り、その書類を見て私は思った。
これって、グリーンファイルじゃん。
グリーンファイルは、ネット環境さえあれば書類をオンラインで提出・確認できることが最大のメリットだ。
何で営業が持って来るのさ？
職員が安全書類を確認しながら言った。
「最初に血圧を測定してください」
血圧、もう書類に書いてあるじゃん。
またやんのか？
仕方なく血圧測定器で血圧を測って書類に書く。
すると隣のおばさんガードマンが、「あれ？ 180だって。こんなはずないんだけど」とうろたえ始める。
「もう一度測ってください」と職員が言う。
次も異常値。。。
おばさんガードマンは今にも泣き出しそうだ。
「心臓の位置より腕を高く上げて測定してみてください」と私が助け舟を出す。
「ああ、正常値に戻りました」
高血圧の人間なら誰でも知っている誤魔化し方だ。
でも、職員は何も言わない。
っていうか、測定値を確認もしない。
だったら、最初に書かれていた数字でいいじゃん。
ようやく新規入場者教育が終わった時には、すでに9時を回っていた。
作業の効率化のためにグリーンサイトを導入したんじゃないの？
以前の新規入場者教育と何も変わっていない。。。(-“-)
グリーンサイトとは、建設業において元請と下請の間でやり取りされるグリーンファイル（労務・安全衛生書類）をクラウド上で提出できるサービスのこと。
ただ、うちの警備会社（2次請け）と元請の間に1次請け（T建設の子会社）が入っているとこういうことが起きる。
グリーンサイトと契約しているのは、1次請け会社でうちの警備会社は契約していない。
よってグリーンファイルは一旦1次請けに送信されるが、それを1次請けがグリーンサイトに登録しないと元請は見られない。
だから、わざわざ営業が現場に、電車を乗り継いで書類を持って来るわけだ。
1次請けが登録しない理由でもっとも多いのは……「前日に言われても忙しくて登録できない」
このシステムが建築業界で広まらない理由はこれ。。。(‘〇’;)
コメント